山東通信〜にくれんげ党〜
シャントンツウシン!!やりとり、および日々の感想と雑録
白老にあるアイヌ民族博物館で毎年行われている特別プログラム「ポロトコタンの夜」。

博物館の夜間開館と、普段公開されているよりも長く、たくさん、歌と踊りが楽しめるという素敵イベントですが、オプションで、
にく にく 肉らしい
ご当地名産の白老牛を食べることができまス。

肉の味、を評価するほどのこじゃれた舌は持ち合わせていませんが、なんというか、やわらかくて甘い、というよりも、血の味がする、というかんじです。いや、おいしかったですよ。

C'mon baby light my fire.
火遊びに興じるコモダくん。(洒落になりません)

敷地内には、このようにかがり火が焚かれていますが、当日は雨でした。

さて、肝心の公演ですが。
まず、公演が行われるチセ(家)に入る際に、公演の内容を解説したパンフレットが手渡されるところが、昨年との違い。

一部のアイヌ語歌詞がカタカナで載せられていて、これでおうちに帰っても歌うことができます、メロディさえおぼえていれば。

プルプルケ オコテシケ ペンノタッカ ソシペニソヤ

はい、今、歌えました。

そして公演開始。

実はここにたどりつくまでにアドレナリンが出まくる事態に陥ったため、わくわく感はなかったのですが(去年も来たし、というのも)。

はー、すばらしかった。

昨年より演目も増え、ムックリはなんと三重奏!
音程が大きく変化しないムックリでの合奏は、非常に練られた印象を受けます。

そして私にとって圧巻だったのは、弦楽器トンコリの伴奏で女性たちが歌い踊る「トンコリヘチリ」。女性たちの年代は様々で、若く透明感のある声と、年上のお姉様のぶっとい声(これがまことにすばらしい)が重なって、なんて言えばいいんでしょうか、明るい曲調なんですけども、とにかく涙がぶっ、と吹き出ました。

かぶりつきの席で見ることができたのですが、女性たちがほほえんでいるところがまた良かった。ローザスのダンサー達が時折見せるような、リラックスした笑みでした。

今年の新趣向としては、観客参加を促す踊りもありましたが、私は過剰な自意識を持て余しているため、顔を白く塗らないと、踊れないんです。

いやー、やっぱりライブで見るのが一番とはいえ、つくづくCDを出してほしいものだと思いました。

そして、曲間にエカシ(おじいさん、の意だが、祭祀的役割)の解説があり、それも良いし、(同行した後輩は去年に引続き、エカシが上司だったらいいのに!と改めて思ったそうです)文化の普及・啓発という目的からすると必要なのだと思いますが、若干ドリフの大爆笑における長さんのような、あるいはモンティパイソンにおけるジョン・クリーズの・・・。

解説はパンフレットにまかせて、いっそ演劇公演のように祈り・歌・踊りをとおしてやってみる、というのもいかがかと、私は思いました。各演目の完成度が非常に高いのですもの。

すばらしい歌声の年上のお姉様が、「ほらほら踊って、踊って!」と客席を煽って廻るフレンドリーさも、この公演の良いところではありますが。
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